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故人も遺族も満足できるお葬式に

葬式費用を安く抑える6つのポイント

葬式費用を安く抑える6つのポイント

葬儀は予算関係なく派手にした方がよいと考えるかたも、費用はなるべく抑えておきたいと考えるかたもいらっしゃいます。葬儀は日常的なものではないため、葬儀社からいわれるがままに決めてしまい、最終的に予想以上に高くなってしまった…というのはよくあるケースです。そこで今回は、葬式費用を安く抑える6つのポイントをご紹介します。

葬儀スタイルと規模を見直す

葬儀スタイル

大きく分けて火葬式(直葬)、家族葬、一般葬という順番に、葬儀費用は高くなっていきます。また、仏教や神道などで葬儀を行うよりも、無宗教で行う方が宗教者へのお布施が不要のため、費用が抑えられる傾向にあります。
それぞれメリット・デメリットがありますが、葬儀スタイルを見直すことは葬式費用を抑える方法のひとつです。

葬儀の規模

家計からの実質的な持ち出し分を考えますと、同じ一般葬でもなるべく参列者数を多くすることで負担が軽くなる場合があります。それは「料理や返礼品を見直す」項目にて後述しますが、参列者が多くなれば香典による収入が増えるためです。そのため、金銭的に余裕がない遺族には「なるべく多くの方に声をかけて、参列者数が多くなる葬儀にしましょう」と葬儀社から助言が行われることもあります。

支出となる参列者数1人当たりの料理や返礼品にかかる費用よりも、収入となる1人当たりの香典額が大きくなれば、参列者数が増えるほど差額分が浮いてきます。この浮いた差額分を葬儀の支払いに充当することで、結果的に家計からの実質的持ち出し分を減らすことができます。

葬儀を行う場所

式場利用料は、式場の大きさなどによって数万~数十万円かかります。この式場利用料を抑えることも葬式費用を安くするためのポイントとなります。式場利用料を抑える方法は主に以下の2つです。

  1. 自宅で葬儀を行う
    自宅で葬儀を行えば式場利用料はかかりません。
  2. 公営の式場を利用する
    公営の式場であれば、民営のおおむね半分以下の利用料で葬儀が行えます。

葬儀社の営業担当は、自社所有の葬祭ホールでの葬儀をすすめてくるかもしれません。それは、その方が葬儀社スタッフにとって楽ですし、収益にもつながるからです。

自宅や公営式場が選択肢にあるにも関わらず、自社所有の葬祭ホールで行うことが当たり前のように話をすすめてくる担当者もいますので要注意です。

祭壇など葬祭用品のグレード

葬儀を行うには、祭壇、棺、骨壺、線香、霊柩車など、さまざまな葬祭用品が必要です。これら葬祭用品は、基本的に大きくなればなるほど、装飾が多くなればなるほど高額になっていく傾向があります。

「最後ですから」や「みなさん利用されていますよ」や「故人様も喜びますね」などは、高額用品への誘引するために使われる葬儀社の常套句です。
大切な方を亡くして大変なときですが、なるべく気持ちを落ち着かせて本当に必要なものか、必要なグレードなのか見直すことが大事です。

料理や返礼品を見直す

とくに一般参列者にお越しいただく葬儀において、用意する料理と香典返しなどの返礼品の費用は、葬式費用を安く抑えるときに大事なポイントです。

一般参列者の香典の平均額が5,000円であれば、香典返しなど返礼品と飲食にかかる1人当たりの費用を5,000円よりも低く抑えるようにします。

たとえば、参列者からいただく香典5,000円に対して、参列者1人当たり

返礼品2,500円+飲食代1,500円=4,000円

とすれば、差額の1,000円がプラスとなります。会葬者が100人であれば、1,000円×100人で10万円のプラスです。つまり、参列者が増えればその分葬儀費用に充てられる金額が増えていくことになります。

もちろん、失礼のない返礼品や料理を用意することは必要です。

葬儀社によっては客単価を上げるため、香典の平均額を超えるような香典返しや会葬御礼品をすすめてくるところもあります。これでは、参列者が増えれば増えるほど家計からの持ち出し分が増えてしまいます。

相見積もりをする

複数の葬儀社から見積りを入手して、比較検討することも葬式費用を安く抑える方法のひとつです。料金の比較ができるだけでなく、やり取りをすることで対応のよい葬儀社を選べることも、相見積もりをするメリットのひとつです。

注意点として、比較検討ができるように葬儀スタイルや参列者人数など、なるべく同じ条件での見積もりを出してもらうようにしてください。

また、いざ大切な方が亡くなってからでは、複数社から見積りを入手して比較検討を行うのは時間的に難しくなります。できる限り事前に見積もり依頼をすることをおすすめします。

インターネット上の葬儀社仲介業者を利用する

インターネット上で事業展開している仲介業者を利用することもひとつの方法です。
仲介業者にはたとえば「小さなお葬式」、「よりそうお葬式」、「イオンのお葬式」などがあります。これらの業者は、提携している葬儀社との仲介をしてもらうことになりますが、料金的には低設定となっている傾向にあります。また、基本的に費用については非常にわかりやすくなっていることも特徴です。

最初は、どのような葬儀社を仲介されるかわからない、という不安もあるかもしれませんが、選択肢のひとつとして考えてもよいのではないでしょうか。

料金よりも重視したい点

ここまで葬式費用を安く抑える6つのポイントを紹介しましたが、料金だけで葬儀社を選ぶことは避けてください。実際のところ、棺や骨壺などの葬祭用品の質は、どこの葬儀社でも大差ありません。大きな差が表れるのは「スタッフの質」です。

葬儀の料金を見ただけでは「スタッフの質」はわかりません。大切なかたのお見送り、安くはない葬儀費用、そしてやり直しのきかない葬儀です。
葬儀を安心して任せられるスタッフがいるのかを確認するため、実際に葬儀社を訪問し、スタッフと会って「スタッフの質」を見極めることも大事です。

最後に

故人を十分に偲ぶことができて、参列者に対して失礼のないような葬儀を行うことは大切です。しかし、一方で残された家族にはその後の生活があります。葬式にかかる費用について安く抑えられるところは抑えておきたいところですね。
今回の内容がみなさまの参考になることをお祈りしています。